新宿食支援研究会は平成30年9月2日(日)に東京富士大学二上講堂において、「第2回最期まで口から食べられる街づくりフォーラム全国大会」を開催し、297名もの方々にご来場いただき、盛況のうちに終了することができました。
これもひとえにご来場者、出展者、後援機関、関係機関の皆さまの一方ならぬご支援・ご協力の賜物と、深く感謝申し上げます。
第2回目の今回は、開催テーマ「最期まで口から食べられる街日本へ~地域の力で日本を変える!~」のもと、福井県高浜市と秋田県の取り組みの特別基調講演、トークセッション、と最期まで口から食べることを支える参加型フォーラムを実施しました。
また22企業団体(企業16社・団体6団体)にご出展をいただきました。出展ブースでの展示、実演で、食を追求する取組、食事など学びを体感することができました。
本大会を通して皆様の更なる発展につながりますことを切に願っております。
最期まで口から食べられる日本へ~地域の力で日本を変える!~
■開催日時
平成30年9月2日(日)(10:00~16:30)
■開催場所
東京富士大学二上講堂(東京都新宿区下落合1-9-6)
■開催趣旨
最期まで口から食べられる街づくりフォーラム全国大会。それがタベマチフォーラムです。
口から食べる、そんな当たり前のことだと人は言います。しかし、高齢や病気によって口から食べられなくなる時が来ることもあります。それは人間にとって当たり前のことかもしれません。それを寿命というならばそれもしかたないことでしょう。しかし、現代日本社会で本当にそこまで口から食べられているでしょうか。
口から食べられない一つの象徴として胃ろうが挙げられます。現在胃ろう造設者は40万人とも50万人ともいわれています。最近では国の方針もあって胃ろう造設自体は減少していると言われています。しかし、口から食べられる人が増えているわけではありません。他の代替栄養手段にすり替えているだけで、よりリスクの高い方法が選択されている傾向にあります。このような状態を続けていてよいのでしょうか。口から食べることがこれほど軽んじられている国など世界中どこにもありません。
なぜこのような社会になってしまったのでしょうか。多くは入院してしまったときの「念のため」の禁飲食ではないでしょうか。食べる機能が低下し、体力が低下した高齢者が入院をして「安静、禁飲食」を続ければどうなってしまうのかは想像に難くないでしょう。さらに体力を奪われ、食べる機能も低下して口から食べられなくなってしまいます。
このような社会を変えていかなければ現状は変わりません。入院しない社会を作りましょう。
以下「タベマチ5つのプロセス」です。
1 食べられなくなる前にもっとできることはあるはず
2 摂食機能や栄養状態の低下が始まった時からアプローチすれば効果的
3 そのためには住民レベルで知識や情報を持っておくことが必要
4 たとえ食べられなくなってもそれを支援する専門職が地域にはいます
5 そういう街づくりを目指していきましょう!
正しい情報、知識を持ち、正しい決断ができる一般住民とそれをサポートするプロフェッショナルがいる社会づくり、これが「最期まで口から食べられる街づくり」です。
最期まで口から食べられる街づくりフォーラム全国大会(タベマチフォーラム)は日本全国に「最期まで口から食べられる街づくり」を広めるために開催します。
■主 催
新宿食支援研究会
■後 援
厚生労働省
東京都 新宿区
朝日新聞Reライフプロジェクト 一般社団法人 日本言語聴覚士協会
一般社団法人 日本老年医学会 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
一般社団法人 東京都医療社会事業協会 一般社団法人 日本老年歯科医学会
一般社団法人 日本在宅医学会 一般社団法人 WAVES Japan
一般社団法人 新宿区医師会 一般社団法人 日本社会福祉学会
公益社団法人 東京都医師会 公益社団法人 東京都看護協会
社会福祉法人 東京都社会福祉協議会 日本ホームヘルパー協会
日本介護食品協議会 埼玉県作業療法士協会 公益社団法人東京都栄養士会
■協力
ふれあい歯科ごとう 医療法人社団悠翔会 株式会社 K-WORKER 有限会社ナイスケア
株式会社モテギ 医療法人社団三育会新宿ヒロクリニック 日本リック株式会社
株式会社ファーコス ぶばいオハナ歯科
■開催プログラム
9:15 開場
10:00 開会挨拶
10:20~11:50 基調講演1 井階友貴先生
健康のまちづくりのための3つの視点“食べること”をまちづくりから考える
13:20~14:20 基調講演2 小菅一弘先生
あの秋田県でやっている「口から食べる」を支える生き残り大作戦
14:20~15:00 トークセッション(井階先生、小菅先生、五島朋幸)
15:20~16:20 最期まで口から食べることを支える参加型フォーラム
コーディネーター 大井裕子先生、事例提示 下平貴子様
16:20~16:30 閉会挨拶
[基調講演1]
井階 友貴(いかい ともき)先生
まちづくり系医師・医学博士 福井大学医学部地域プライマリケア講座教授
高浜町マスコットキャラクター「赤ふん坊や」 健康部門マネージャー
2005年滋賀医科大学医学部卒。2008年より高浜町国保和田診療所医師、2009年からは高浜町の寄附講座「地域プライマリケア講座」助教 兼 同診療所長、2012年より同講師、2018年より現職。2014年よりハーバード公衆衛生大学院客員研究員、2015年より高浜町健康のまちづくりプロデューサーを兼務。
[基調講演2]
小菅 一弘(こすげ かずひろ)先生
秋田食介護研究会代表 ジュネスデンタルクリニック院長
生まれも育ちも東京府中、多摩川で遊び地元の学校に通う。突然降って湧いた伊豆七島の新島への赴任話に流れるままに乗り2年間の島暮らし。そして、どっぷりはまったへき地医療!その後、東京に戻るも、目標を見失い、なぜか奥羽山脈の麓、東成瀬村で初めて開業した数奇な歯科医。予想を上回り押し寄せる高齢化の波、止まらない人口流出の中、人生の先輩方がいつまでもおいしく食べられるための手助けをすべく多職種の有志と秋田食介護研究会を立ち上げ、活動地域を地元から全県に広げ行動中!1991年日本大学歯学部卒。
[トークセッション]
五島 朋幸 (ごとう ともゆき)先生
1991年日本歯科大学歯学部卒。
1997年訪問歯科診療に取り組み始める。
2003年ふれあい歯科ごとう代表。新宿食支援研究会代表。
2003年よりラジオ番組「ドクターごとうの熱血訪問クリニック」(全国12局で放送)パーソナリティーを務める。
[参加型フォーラムコーディネーター]
大井 裕子(おおい ゆうこ)先生
聖ヨハネ会桜町病院 ホスピス科医師・在宅診療部長
1992年広島大学医学部卒業後、外科医、地域医療の経験を経て、2006年よりホスピスで勤務。主にがんの治療中から終末期にかけての患者さんとご家族のケアに従事。「〈暮らしの中の看取り〉準備講座」を主催。がんや老衰で人生の最期に向けて食べることが難しくなっても、食べること、生きることとどう向き合うのか、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
セミナーの様子
[メイン会場][開会挨拶]
[来賓挨拶]
[基調講演1]
[出展ブースでの展示、実演]
[基調講演2]
[トークセッション]
[参加型フォーラムコーディネーター]
■来場者数
297名
■出展数
22企業・団体 (企業16 団体6)
展示ブースでは多数の企業展示、また新宿食支援研究会のワーキンググループの展示、ポスター発表など行う。
「企業」
株式会社明治 マルハニチロ株式会社 アサヒグループ食品株式会社
ハウス食品株式会社 株式会社ヤヨイサンフーズ 日本介護食品協議会
株式会社ヘルシーネットワーク 堂本食品株式会社 イーエヌ大塚製薬株式会社
フードケア・カレイド株式会社 株式会社松永製作所 株式会社東京技研
株式会社LIFULL 株式会社ジーシー 株式会社WinWin 日東ベスト株式会社
「団体」
せらぴ新宿 食べる☆デイ!! コンセプト エイヨ新宿♡ URUZO!
聖闘士ターン(セイントターン) 一般社団法人グッドネイバーズカンパニー
ニュース
2018年9月2日(日)に開催された「第2回最期まで口から食べられる街づくりフォーラム全国大会」に関するニュース投稿の一覧を表示しております。開催場所は東京富士大学二上講堂です。