高齢社会になって久しいわが国。わが国は、有史以来誰もが望んだはずの長寿を手に入れたのです。しかし、本当にこの国は豊かで幸せな国なのだろうか。私たちは確信しています。口から食べることをおろそかにする社会は幸せな社会ではないと。
私は1997年より東京都新宿区を中心に訪問歯科診療を実践しています。口から食べることを許されなかった方が食べられるようになった時、本人、家族の喜びは筆舌に尽くしがたいものがあります。
そうです。「食べることは生きること」
現代日本の医療技術の進歩は目覚ましく、胃ろうなど、たとえ口から食べなくとも命をつなぐことができるようになりました。しかし、機能的に口から食べられなくなった人、食べたくなくなった人だけではなく、食べる権利を奪われている人もいるのです。
私たちは、あらゆる手法を用いて口から食べることをサポートしていきます。食べる権利を取り戻しましょう。
「最期まで口から食べられる国、日本」を作ること、それは幸せな日本の社会を作ることです。